ある日の帰り道、私は一匹の可愛い捨て猫を見つけた。マンション住まいのため飼うことはできなかったが、心の支えにと毎日通い、ミルクを与えることにした。いじめにあっていた私は、その猫に癒される日々を送っていた。ある日、クラスで頭も良くスポーツ万能なイケメンの同級生に話しかけられた。「それ、うちの猫なんだけど?」と彼の怒った顔に驚いたが、事情を説明すると優しい笑顔を見せてくれた。彼の親が成績が悪くなった彼を叱るために猫を捨てていたのだという。それを知った私たちは、猫を通じて親友になった。数年後、私はそのイケメンと結婚することになった。未だにあの猫を思い出しながら、二人で新たな猫を飼うことにした。可愛い黒猫は、あの思い出の猫のように、私たちの心に寄り添ってくれている。