いつもどおりの猫が、病気になったことを教えてくれたのは幼い娘だった
2025/02/06

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娘が生まれた時、我が家には一匹の猫、玉ちゃんがいた。真っ白な毛並みでふわふわな彼女は、赤ん坊の娘を優しく見守る存在だった。娘がハイハイを始めると、いつも玉ちゃんを追いかけ回し、そのたびに玉ちゃんは器用に逃げたり、たまに諦めて娘に撫でられていた。まるで特別な絆があるように、お互いに心を通わせているようだった。やがて娘が話せるようになると、「玉ちゃんがこう言ってる」と彼女は頻繁に言うようになった。玉ちゃんが話すわけはないと分かりながらも、その無邪気な言葉が心を和ませてくれた。そんなある日、娘が「玉ちゃん、病院に行きたいって」と真剣な顔で言う。玉ちゃんは普段と何も変わらず、元気そうに見えたが、娘のまっすぐな目に押され、念のため病院へ。そこで分かったのは、初期段階の病気だった。まだ症状は出ておらず、発見が遅れていれば危なかったという。後日、娘に「どうして気づいたの?」と聞くと、「だって玉ちゃんが教えてくれたよ」と笑顔で答えた。その言葉に胸が熱くなり、子供の純粋さや不思議な力を信じずにはいられなくなった。時が経ち、玉ちゃんは虹の橋を渡り、娘も中学生になった。ある日、娘がぽつりとこう呟いた。「昔、猫ちゃんと話せた気がするんだよね」。その言葉に夫と驚きつつも、心の奥で彼女の特別な力を信じたい気持ちが込み上げた。真実は分からなくても、あの日の出来事は私たち家族にとって宝物のような思い出だ。子供の純粋さが作り出す奇跡に、今も感慨深く思い返している。

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