私が高校生の頃から15年間一緒に過ごしてきた愛犬チャッピーが亡くなった時、6歳の娘、美代は深い悲しみに包まれた。チャッピーは結婚し、娘が生まれた後も家族の一員として過ごしてきた。彼女の死は、私以上に娘に大きなショックを与えた。チャッピーの体のそばを離れず、ひたすら泣き続ける娘は、幼稚園に行くことすら拒んだ。チャッピーを火葬する日、娘は手放すことを頑なに拒否し、彼女を天国に送り出すことを受け入れられなかった。私は「古い体を返さないと、チャッピーは新しい体をもらえない」と娘に説明し続けた。最終的に、娘は納得し、チャッピーに手紙を書いた。「新しい体を神様からもらって、私のところに帰ってきて」と願いを込めた。手紙を添えた翌日、業者がチャッピーを迎えに来た。娘は涙を堪え、「チャッピーを天国に連れて行ってあげて」と業者に頼んだ。その49日後、神様からの返事とともに娘に小包が届き、娘は新しい体をもらえたと安心した。今でも娘はチャッピーとの思い出を大切にし、動物の保護者になる夢を抱いている。