30年間、ただひたすら工場で働き続けた政宗が迎えた「退職金53円」という屈辱的な結末。工場長に最後の挨拶をした政宗は、退職金を理由に家族を養えない現実に打ちのめされる。新しい仕事を探すも、年齢を理由に門前払いが続き、窮地に立たされていた。そんな彼を救ったのは、倒産寸前の小さな工場だった。かつて勤めていた工場で得た特許技術が、再起を図るその工場を救うために必要だと知り、政宗は全力を尽くすことを決意する。そして、その技術を活かして工場を見事に再生。奇跡の復活劇を成し遂げ、かつての屈辱を超える充実感を得るのであった。