優希さん、今夜時間あるかしら？はい、夜遅くでなければ大丈夫です。そう、ちょうど良かった。今日、あなたの料理教室に初めて参加させてもらったんだけど…ありがとうございます。まだ始めたばかりで拙い部分もありましたが、いかがでしたか？実は、それについて話したいことがあるの。本物の絶品料理を体験してもらわなきゃと思ってね。それはどちらで？繁華街の一角にある隠れ家的なバーに決めてあるの。ネットにも情報は出てないわ。そんな所に連れて行ってもらっていいんですか？もちろんよ。それがあなたのためになると思うわ。環境によって料理の腕が左右されるから、実際に体験してもらうのが大切だと思ったの。だから今夜、一緒に行きましょう。数時間後、そのバーで…とても静かな雰囲気ね。素敵です。ところで、料理のお味はどうでしたか？非常に美味しかったです。こんなに素晴らしい所を教えてくださって、ありがとうございます。それがね、あれ全部冷凍食品だったのよ。えっ？そう、あなたの舌を試してみたの。結果は不合格。冷凍食品を美味しいと言ってしまう料理教室の先生なんて話にならないわ。それで、支払い300万ね。払わないと、バックのヤクザ呼ぶわよ。驚いた優希さん。すぐに親友の陽子に連絡。15分後、陽子が現れ、冷徹な判断と手際で状況を把握した後、店を締め上げる。三咲さん、あなたも詐欺行為に手を貸していたことを清算しなければなりませんね。その後、三咲さんも逮捕され、彼らは莫大な借金を背負うことになった。手塚は過酷な労働に従事し、三咲さんも慰謝料の支払いに奔走する日々。一方、私は今も穏やかな街で料理教室を続けている。亲友の陽子に感謝しながら、充実した毎日を送っている。