愛犬に旦那を取られた一度も犬を飼ったことのない夫は、妻が何度も提案してきた「子犬を飼いたい」という願いをずっと拒否していました。しかし、妻は諦めることなく、毎日のように子犬たちの写真を夫に見せ続けました。その努力の末、ついに夫は折れて、妻のために一匹の子犬・レオを家族に迎える決断をしました。ところが、レオが家に来た初日から状況は一変します。夫はまるで別人のように、妻よりもレオに夢中になり始めました。それ以来、レオは夫の愛情を一心に受けて大切に育てられるようになります。夫は出勤時間以外のほとんどすべての時間をレオと過ごし、レオの散歩や遊びに全力を注ぎました。妻は、レオの可愛さに感動しつつも、心の中で少し複雑な気持ちを抱えています。「レオがとても愛おしいけれど、今では夫を取られたような気さえする」と冗談交じりに語る妻。その言葉には、愛犬への嫉妬心がほんの少し滲んでいるようでした。愛犬を通じて変わった夫婦の生活には、少しの笑いと愛情が溢れているのです。