扱いが雑過ぎる ハダカデバネズミ ハダカデバネズミをご存じですか?東アフリカの地中にトンネルを掘り、約50匹の群れで生活するげっ歯類の一種です。名前の通り裸の姿が特徴的で、その不思議な外見と驚きの生態が注目されています。 ハダカデバネズミの社会は非常に厳格な階級制で成り立っています。女王を頂点に、兵隊ネズミ、働きネズミと役割が決まっており、特に働きネズミは最下層に位置し、過酷な労働を強いられます。トンネルを掘る、餌を探す、女王が産んだ子供の世話をするなど、すべての雑用を担当。それだけではなく、どれだけ頑張っても女王や上位のネズミから怒られ、さらに働かされるのです。 それでも、家族のために毎日全力で働き続ける働きネズミたち。しかし驚くべきは、その「睡眠」の光景です。彼らがやっとの思いで休息を取る際、なんと上位のネズミたちの「布団」として利用されてしまうのです。常に上に重なれて寝るため、まともに休むことすらできません。 ハダカデバネズミの厳しい生活を知ると、その健気さに感動する一方で、その扱いの雑さには驚きを隠せません。家族のためとはいえ、彼らの献身が少しでも報われる日が来ることを願わずにはいられません。