メガネザルのぴえん過ぎる進化メガネザルという不思議な生き物をご存知でしょうか?体長約12センチと小柄ながら、その特徴的な見た目から「お化けザル」とも呼ばれています。東南アジアに生息するこの動物は、映画「スター・ウォーズ」のヨーダのモデルになったとも言われるほど、一度見たら忘れられない存在です。 夜行性で昆虫を主食とするメガネザルですが、普通の夜行性動物が持つ「タペタム」という光を反射する器官を持っていません。その代わりに進化したのが、驚くほど大きな目。眼球の大きさはなんと16ミリで、脳よりも大きいのです。しかし、その巨大な目には弱点があります。眼球を動かすことができないため、周りを見るには首を動かす必要があります。その首の動きだけでは、素早い昆虫に追いつけません。 ではどうやって狩りをしているのでしょうか?それを補うのが、大きな耳です。聴覚をフル活用して獲物を追いますが、なんと狩りの際には目を閉じてしまうという驚きの行動をとるのです。その理由は「危ないから」。視界を犠牲にしてでも安全を優先するという進化は、なんとも不思議でぴえん過ぎると言わざるを得ません。 果たしてこの進化は効率的だったのでしょうか?メガネザルの生き様は、私たちに生命の神秘と進化の奥深さを感じさせます。