「買ってからまだ1ヶ月ですよ…」オーナーの呟きが切実でした。ヤフオクで手に入れたクリーンディーゼルエンジン搭載の中古車。しかし、アクセルを踏んでも動かない。その原因を探るため、車が工場に持ち込まれました。調査を進めると、問題はエンジン内部にありました。マツダのクリーンディーゼルエンジンでは、10万キロを超えるとインテークマニホールドやスロットルバルブの詰まりが発生しやすいといわれています。そこで、まずはインテークマニホールドを分解することに。部品を外すと現れたのは、真っ黒に煤で覆われた通路。この詰まりが原因で、エンジンは息苦しくなり、パワーを失っていたのです。さらに、EGRバルブの劣化も確認され、こちらも交換が必要でした。修理を進める中で、改めてクリーンディーゼルエンジンのメンテナンスの重要性を痛感。中古車を購入する際には、エンジン内部の状態を確認することが必須だといえます。特に10万キロを超えた車両では、こうした隠れたリスクが大きいのです。