20年間、埃にまみれて眠っていたR32スカイライン。その姿は、誰が見ても「もう無理だろう」と言いたくなるような惨状だった。錆びついたボディ、ひび割れた窓、エンジンは動く気配すらない。それでも、オーナーのタケシは諦めなかった。「このスカイラインには俺の青春が詰まってるんだ!」と語る彼の目は真剣そのもの。 ある日、彼は友人の修理工であるケンタの協力を得て、この伝説の車を復活させることを決意した。まず最初に行ったのは、ガレージに眠っていた大量の埃を落とすこと。「これだけで一日かかったな」とケンタが苦笑するほど、20年分の汚れは頑固だった。