好きなものは取っておく派のリスさん オーストラリアで活躍する野生動物専門の写真家ジュリアンさんが撮影した、ある愛らしいリスのエピソードをご紹介します。ジュリアンさんはこの日、リスの食事の様子を写真に収めるだけでなく、咀嚼音まで録音するという独特なアプローチでリスの観察をしていました。 一方、そのリスはジュリアンさんの存在を全く気にすることなく、お気に入りの花をじっくりと食べ進めていました。どうやら、このリスは「好きなものは最後に取っておく派」のようで、大好きな花の部分を慎重に残していました。 ついにその花の部分を口に運び、満足げな表情を浮かべたその瞬間、突如として別のリスが現れ、花を奪い取ってしまいます。リスは一瞬呆然とし、切ない後ろ姿でその場に立ち尽くしていました。この光景を目撃したジュリアンさんは、リスの驚きと悲しみを捉えた一枚の写真に、野生のドラマを映し出しました。 リスの小さな世界にも、思わぬ出来事が巻き起こるのですね。