庭で拾った謎のヒナ育ててみた結果強風が吹き荒れるある日のこと、庭で一羽の小さなヒナを見つけました。その姿は親指ほどの大きさで、まるで小さな恐竜のように見え、羽毛もわずかしかありませんでした。母鳥が戻ってくるのを待ちましたが、一向にその姿は見当たりません。「このままでは命が危ない」と判断し、ヒナを家の中に連れ帰ることにしました。インターネットで育て方を調べ、15分ごとに餌を与えたり、優しく声をかけたりして世話をしました。最初はほとんど動かなかったヒナが、次第に力を取り戻し、朝には口を開けてピッピッと鳴き、餌をねだるようになりました。体重が増え、毛が生え始め、翼も力強く羽ばたかせるようになりました。ある日、餌を与えている最中、ヒナは突然飛び立ち、遠くへ消えてしまいました。「もう戻ってこないのかもしれない」と思いましたが、その日の午後、再びヒナの姿が現れました。それ以来、ヒナは遠くに飛び立つことなく、優しい女性の元で幸せに暮らし続けたのです。