錆びたボルトやナットを外すのは、車整備で避けられない難関ですよね。今回、長年放置された軽トラのマフラーネジに挑戦し、いくつかの技術を試しました。その結果、意外にも効果的だった方法をご紹介します。まず、定番の浸透潤滑剤を使用。ホームセンターで手に入る「556」をボルトとナットの隙間にたっぷり吹きかけ、数時間放置しました。しっかりと浸透させることで、錆の固着を少しずつ緩めます。しかし、これだけでは手強い錆には対応しきれず…。そこで次に登場したのがガスバーナー。ボルトを加熱し、熱膨張を利用して固着を弱める作戦です。炎の先端でじっくりと温めることで、錆びついたネジが徐々に動き始めました。ただし、火を扱うため、周囲の養生が必須です。さらに進化した手法として使用したのが電磁加熱式ナットリムーバー。IHクッキングヒーターと同じ原理で、ボルトを内部から加熱して一気に緩めます。この方法は効率的で安全性も高く、特に頑固な錆に有効でした。