公園の茂みの中で生まれた子猫2匹。親代わりになった「にいちゃん」と弟猫は、寄り添いながら小さな世界で生きていた。しかし、ある日突然現れた犬が嵐のようにその平和を壊した。逃げ惑う中、「にいちゃん」は犬と共に姿を消してしまった。高い木の上から助けを呼んだ弟猫を救ったのは、毎日餌をくれていた花江さんだった。花江さんの励ましを信じて、公園で「にいちゃん」をずっと待ち続けた弟猫。しかし、ボロボロの姿で帰ってきた「にいちゃん」はすぐに花江さんに連れられ病院へ向かう。その後、静寂が続き、弟猫の元へ帰ってきたのは花に囲まれた「にいちゃん」の姿だった。「にいちゃん」との別れの後、弟猫は花江さんの家族となり「ハチミツ」と名付けられた。新たな居場所で愛される日々の中でも、彼は静かに誓う。「にいちゃんが守ってくれた分、生きていくよ」と。温かさに包まれる一方で、失った日々の記憶を胸に刻みながら、弟猫の目にはどこかしら強さが宿っていた。