釣り場で初めて出会った黒猫のクロちゃん。まるで案内人のように「こっちだよ」と先導してくれ、釣れなかった時間を救ってくれたあの日から、僕たちの縁は始まった。しかし、再会したクロちゃんは大怪我を負っていて、僕は彼を助ける決心をした。病院に連れて行くと、意外なほど人懐っこくて、先生も驚いていた。自宅に迎えたクロちゃんは、最初こそ警戒していたものの、すぐに慣れてソファでゴロゴロ。まるで家猫のように落ち着いて、僕のそばから離れなくなった。