ある日、私はリビングで飼い猫のミルクと一緒に動物ドキュメンタリーを見ていた。普段はテレビに興味を示さないミルクだが、その日は違った。画面に大きなライオンが映し出された瞬間、彼女の態度が一変したのだ。最初はおとなしく丸まっていたミルクが、急に耳をピンと立て、目をまん丸にして画面に釘付けに。まるで画面の中のライオンが本物だと思っているかのように、体を低くし、じりじりとテレビに近づく。そして、ライオンが大きな吠え声をあげると、驚いたミルクは後ろに飛び跳ね、ソファに駆け上がった。その後も、ミルクはライオンに視線を送ったまま、しばらく動けなくなっていた。その小さな反応があまりにも面白く、私は思わず笑ってしまった。猫の純粋さと驚きが、こんなにも可愛らしいものだとは思いもよらなかった。