家出した犬が飼い主と再会した結果女性を見たその瞬間、この犬は興奮を隠しきれなかった。アシュリーは活発な性格の男の子で、冷静に家の中で遊んでいたものの、ふとした勢いで家の外へ飛び出してしまった。飼い主はすぐに後を追ったが、アシュリーの姿は見当たらなかった。「すぐに帰ってくるだろう」と思っていた飼い主の期待とは裏腹に、彼は一向に帰宅しなかった。首輪も外していたため、見つかる見込みも薄い。不安に駆られた飼い主は、「車に引かれて苦しんでいるのではないか」と眠れない日々を過ごした。それから1か月後、遠くに住む親戚から一本の電話が入る。アシュリーがネットで保護施設に掲載されているというのだ。飼い主は急いで施設へ向かった。アシュリーは最初、誰が来たのかわからない様子だったが、彼女の匂いを嗅ぐや否や、感情を爆発させた。どうやらアシュリーは、車を追いかけて100キロ以上も離れた町まで迷い込んでいたらしい。飼い主と離れた寂しさから、ご飯も一切食べなかったという。再会を果たした二人は、もう二度と離れることはないと誓うように強く抱き合った。